犬の認知症の症状と改善、対策、予防法、そして残りの寿命について

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犬にも認知症があるのはご存知でしょうか。

今はドッグフードも開発が進み質の良いものが増えてきたり、動物病院の数も増え医療も発達してきたことから、人だけでなくペットである犬の寿命も延びてきました。

そんな中、増えてきたのは犬の認知症です。

歳をとってきて、夜鳴きをするようになったり徘徊するようになったり、いつもと少し様子が変わってきたと感じたらもしかしたらそれは認知症かもしれません。

意外とまだ知られていない犬の認知症の症状、改善法や予防について自分の経験も交えながらまとめてみました。

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症状と対策

主に次のような症状があります。

  • 食欲が増す(食べても食べても際限なく欲しがる)その割に太らない、下痢や嘔吐をしない
  • 狭いところから抜け出せなくなる(後退ができない)
  • 徘徊する(同じ場所を延々とぐるぐる回る)
  • 夜鳴き、無駄吠えをする(際限なく鳴く)
  • 飼い主のことや自分の名前を認知できなくなる
  • トイレなどの生活習慣が崩れる
  • 昼夜逆転している

特に夜鳴きや、狭いところから抜け出せなくなり助けを求めて大声で鳴いたりするのは飼い主さんが一番手を焼くことかと思います。

私自身も飼っていたわんこが認知症になり、こういった大声で鳴かれるというのはマンションで飼っていたということもあり大変でした。

徘徊してぐるぐる回っているうちにサークルの角にひっかかり、大声で鳴いては歩き、鳴いては歩く、の繰り返しでした。

そのうちに疲れて眠ってしまうのですが、夜中だろうがなんだろうがそれを繰り返すので大変でした。なのですぐ対処できるように添い寝をしていました。分離不安で夜中に鳴いたりすることもあるので、添い寝は有効だと思います。それが難しい場合は、飼い主さんのにおいがついた使い古したタオルやTシャツなどの服をわんこの寝床に入れてあげると効果的です。

ぐるぐる回るときは、大きめのサークル(できれば丸いもの)を用意したりぶつかっても痛くないような材質のもの(ダンボールなど)で角を無くしたり、隙間を塞ぐなどしておくと鳴く回数が減ります。

小型犬の場合は子供用の円形のビニールプールの中にいれてあげるのも効果的です。歩きたいだけ歩かせてあげてください。無理にやめさせる必要は全くありません。

できれば安定剤などは副作用もあるので避けたいのが私の考えでした。

信頼できる動物病院の先生に相談したりするのも心の支えになっていました。

予防法と改善法

小型犬、中型犬は10歳、大型犬は8歳を超えてくると見た目も体も「老犬」となってきます。

認知症に対する予防もこのあたりからとても大切になってきます。これは寝たきりになることも予防できます。

もうすでに認知症のわんこでも、治療法は残念ながらありませんが、予防法と言われることを今からでも実践することで進行を遅らせることもできます。

認知症になったからといって寿命が縮まるということはないと言われています。

もう歳だから、この先もうそんなに長くない、などと思い介護放棄するのは絶対にやめてくださいね。

最後の最後までお世話するのが飼い主の義務です。

ですが飼い主さんも無理をせず、獣医さんや家族などいろんな人に相談したり、手伝ってもらったりと一人で抱え込まないようにしてくださいね。

お散歩など外に出て気分転換

認知症の予防には刺激のある生活を送ることが効果的です。外に出て色んな刺激を受けましょう。ですが、事故や足腰や心臓にあまり負担をかけないよう気を付けましょう。すでに病気などで制限がある場合は、犬用のバギーなどに乗せてお散歩するのもおすすめです。わんこ自身が自分の世界にとじこもってしまわないようにするのが大事なので、無理に歩かせたりはしなくてもかまいません。歩ける場合はゆっくり歩いたりすることで歩行機能維持にもなります。昼間にこういった適度な運動をすることにより、夜に質の高い睡眠をとらせることもできるので、夜鳴きが少なくなったりなどの効果も期待できます。

サプリメントで予防

最近ではPA(エイコサペンタエン酸 )やDHA(ドコサヘキサエン酸)など、オメガ3脂肪酸と呼ばれるサプリメントで予防したり病状の進行を遅らせたりする方法があります。副作用もなく安心ですが、飲んですぐ効果が出るものではないので継続して飲ませることが大切です。獣医さんと相談しながら服用させるようにしましょう。

また、抗酸化フード与えるのも良いとされています。

スキンシップをとりましょう

顔を見ながら名前を呼んであげたり、いろいろ話しかけてあげましょう。対話の時間を設けることで脳に刺激を与えることができ、予防に効果的です。また、嫌がらない程度に体をさわってあげましょう。マッサージなどが効果的です。飼い始めたばかりのときは、こういう時間を自然にとっていたはずです。しかし10年以上一緒にいるとどうしても飼い主さんの方は他のことで刺激を求めがちです。でも愛犬は飼い主、あなたがすべてです。時には一緒に遊んだり、話かけてあげたりしましょう。一人の時間が多くなってしまうと、自分の世界にとじこもり、一気に認知症の症状が始まったり、進行してしまいます。

最後に

私もかつて認知症になった犬を飼っていました。小さい頃からずっと一緒で、散歩もよく行っていました。でも自分が成長するに従って身の周りも慌しく変化し、自分のことで精一杯になってしまい、愛犬のお世話がどんどんおろそかになっていました。もっと早く気づいてあげられていたら、認知症にはならなかったのかな、と考えるたび胸が苦しくなります。後悔しても仕方がないのですが、認知症になってからというもの一生懸命お世話しました。約18歳半という年齢で亡くなるまで、家族とともに面倒をみていました。一つの命を預かるということがこんなにも大変なのか、ということを身にしみて感じました。でも全く犬を飼ったことを後悔はしていません。失ったものなどなにもなく、得たものばかりだったからです。今、ペットを飼っている方はどうか最後まで面倒をみて、寿命をまっとうさせてあげてください。ペットにとっては、あなたがすべてです。どうかペットも飼い主さんも幸福な人生を送れますように。

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