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イベルメクチンとは?犬のあの病気にほぼ副作用なく効く特効薬だった!

   

ハチ公ノーベル賞を受賞した大村智さんが開発に貢献した薬剤「イベルメクチン」。

名前はよく耳にするようになりましたが、その薬は何に効いて、どれほど効果があるのでしょうか?また、副作用はあるのでしょうか?

調べれば調べるほど、「イベルメクチン」の凄さがわかってきましたので、まとめてみました。

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イベルメクチンが効果を発揮する疾患

イベルメクチンは一体何の病気に効果があるのでしょうか。

人と犬で調べてみました。

・オンコセルカ症(河川盲目症)

アフリカで多く、回旋糸状虫による病気でこれに感染したブユ(ブヨ、ブトと呼ばれる小さい虫)に刺されることで人に感染します。

最悪の場合失明する恐ろしい病気です。

・リンパ系フィラリア症(バンクロフトおよびマレー糸状虫症)

東南アジアに多く、バンクロフト糸状虫マレー糸状虫、およびチモール糸状虫による病気で、これに感染した蚊に刺されることで人に感染します。

リンパ浮腫(むくみ)が生じ、悪化すると足が象のように太く腫れ上がる病気です。

・疥癬

ヒゼンダニが皮膚の角質層に寄生することが原因で起こる皮膚疾患で、激しい痒みを伴います。

国内でも年に8~15万人が新たに疥癬を発症すると言われています。

・マラリア

アフリカや中南米などの亜熱帯、熱帯地域に多く、マラリア原虫に感染した蚊に刺されることで人に感染、発症するとインフルエンザと同じような症状が現れます。

イベルメクチンの新たな効果として、最近明らかになったのがこの「マラリアの抑制」で、これは主に予防に役立てられています。

・犬糸状虫症(イヌフィラリア症)

犬糸状虫に感染した蚊によって媒介される病気で、犬の体内で成長した成虫が肺動脈や心臓に寄生し、心臓機能の低下など様々な症状が現れます。

治療と副作用

上記のいずれの疾患も「イベルメクチン」の投薬で注意事項があるものの治療、予防ができます。

イベルメクチンが開発される前までの薬は、毒性が強いものや、毎日飲まなければならないような薬しかなく、しかも効果も不十分でした。

イベルメクチンが開発されてからは1回、2回など少ない投薬数で劇的な効果を発揮します。犬のフィラリア症は蚊の出現時期~終息時期後1ヶ月の期間中に月に一回の投薬で100%予防できます。使用する際は体内でのフィラリアの有無を検査する必要があります。

しかも効果が長続きするため、安全かつ投与頻度が低い薬として多くの国や地域で用いられています。

副作用については下痢や嘔吐、重症化すると肝機能障害や皮膚疾患が起こることもありますが、頻度としてはほとんどありません。

まとめ

家畜にとっても人にとっても家族である愛犬にとっても素晴らしい治療薬、予防薬となったイベルメクチン。

大村さんには計り知れない感謝の気持ちが世界中から届けられています。

かの有名な渋谷のハチ公像で知られる忠犬ハチ公の死因は、がんとフィラリア症が原因と言われています。

イベルメクチンが動物のフィラリア症の予防に用いられることになったのは50年代で、ハチが亡くなったのは30年代。

この時代の犬たちの多くがフィラリア症で亡くなっていたと考えると、今の時代の愛玩犬の寿命は劇的に延びたと言えます。

愛犬家にとっても感謝してもしきれないほどの素晴らしい薬だと思います。

今もなお、イベルメクチンの新たな効果を研究されているということです。更なる飛躍を期待しています。

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 - サイエンス, 動物