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ヨウ素剤はなぜ必要―子どものいる家庭は特に原発事故に備え準備を

   

ベルギーで、全住民にヨウ素剤を配布することが決まり、話題となっています。

ではなぜヨウ素剤が必要なのでしょうか。

どうやら原子力発電所のある地域では重要なもののようです。

特にお子さんのいる家庭は持っておくと安心なものになります。

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ヨウ素剤とは

ヨウ素というものは、さまざまな種類があります。

その強い殺菌力を利用して、消毒剤やうがい薬、農薬など幅広く活用されています。

放射性ヨウ素、という放射能を持つヨウ素もあり、ウランの核分裂の際に生成されます。

チェルノブイルリ原子力発電所の事故では大気中に大量に放出されたものです。これらは幼児に大きな放射線障害を引き起こしました。

ヨウ素は、甲状腺に集まる特徴があります。そのため、放射性ヨウ素が体内に入り込むと、甲状腺被ばくによる甲状腺機能障害が発生してしまいます。

これらと比較し、放射能を含まないヨウ素を「安定ヨウ素」と呼びます。

なぜ安定ヨウ素が必要なのか

原発事故が起きた場合、前述したような放射性ヨウ素が空気中に大量に放出されます。

この放射性ヨウ素を体に取り込んでしまう前に、安定ヨウ素剤を服用しておきます。

すると、安定ヨウ素でいっぱいになった体は、放射性ヨウ素の取り込みを抑制します。

ですので、放射性ヨウ素を取り込まないためにも、原発事故があればすぐに安定ヨウ素剤を服用する必要があるのです。

特に成長段階の子どもでは、この放射線ヨウ素による甲状腺への影響を受けやすいので注意が必要です。

安定ヨウ素剤の服用の仕方(方法)

40歳以上では放射線被ばくによる甲状腺発ガンリスクは認められていない、とされる見解もあるため、40歳未満の方が服用の対象となります。

被ばく直前・直後の服用が重要です。

放射線内部被ばくの緊急使用においての放射性ヨウ素の甲状腺への集積抑制率は、被ばく前24時間以内は90%、その後、被ばく直前・直後の服用が効果が最大の90%以上となり、被ばく後8時間以内で40%、24時間以内であれば7%の抑制効果があります。

要するに、内部被ばくしてからでは効果がかなり下がります。

そして効果が持続する時間は1日程度です。

副作用が無いことはないのですが、確率としては子供では1千万分の1以下、成人では百万分の1以下と考えられています。

服用回数はどの年齢でも原則1回です。

服用量は年齢によって異なり、7歳未満では液剤、7歳以上では丸剤を服用します。

メーカーによって服用方法は違うので注意が必要です。

ヨウ化カリウムという安定ヨウ素剤を服用することになります。同じヨウ素だからと言ってうがい薬は飲んではいけません。

ネットで購入も可能ですが、必ず原子力災害現地対策本部の指示に従って服用してください。

自分で勝手に飲んではいけません。

自治体が安定ヨウ素剤を備蓄していますが、数時間で各家庭に配れるとは限りませんので、自分で備蓄しておくと安心ではあります。

何せ放射性ヨウ素にさらされる前の24時間以内、またはさらされた直後に服用するのが望ましいとされていますので・・・。

飲めば絶対大丈夫!というものでもなく、同時に避難することも必須となります。また、セシウムなど、放射性ヨウ素以外の放射性物質には効果はありません

厚生労働省 安定ヨウ素剤について


 

原発のある地域にお住まいの方は特に持っておくと安心です。

放射線、放射能は目に見えないものですから、余計に怖いですね・・・。

今回、ベルギーの全住民に安定ヨウ素剤を配る、というのも大げさではないのかもしれません。

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