犬が飼いたい…!でも飼ったことないし、ちゃんと面倒みれるかどうか心配…。
という方の為に、犬を飼うことの初心者でも飼いやすい犬についてまとめました。
ここでいう「プロ」は「プロのトリマー」です。トリマーはカットの技術だけでなく、犬種によって違う性格、病気なども勉強しています。
さまざまな犬種と触れ合う機会が多く、経験から学んだ、本やネットには書いていない注意点や特徴なども知っています。
それらを交えてまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
Contents
1.フレンチブルドッグ
大きさ
体長:26~31cm
体重:8~14kg
固体によって大きな差がある犬種です。
性格・魅力
温厚な子が多いです。一方で凶暴な子がいますが、極稀です。
なんと言ってもこのブサカワな顔がとっても愛嬌たっぷり。体のお手入れも簡単ですが、鼻まわりのしわ部分が蒸れやすく汚れやすいので、ここはこまめに手入れして清潔に保ってあげてください。また、尻尾やお尻周りも汚れやすいので注意しておきましょう。
愛想が良く、人だけでなく犬同士とでも仲良くできる子が多いです。
屋外で長時間運動することに向いていないので、散歩もストレスが溜まらない程度に、最低限で構いません。
室内で飼うことに向いています。
注意点
温度調節が苦手です。基本的に鼻ぺちゃタイプは暑さに弱いので、徹底した温度管理が必要になります。熱中症は命に関わります。また毛が短く薄いので、寒さにも弱いです。
いびきをかいたり、ふごふご言いながら呼吸したり、よだれを垂らしたりします。そこはご愛嬌ということで。
また肥満、関節の病気に注意しておきたいところです。
「一緒にたくさん運動して遊びたい!」という方には不向きです。
筋肉量が多く、大きな顎を持っているので、しつけはきちんとしましょう。
2.キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
出典:http://www.pet-note.com/CavalierKingCharlesSpaniel.html
大きさ
体長:30cm前後
体重:6~8kg
性格・魅力
陽気で温厚、人懐っこい性格です。攻撃性が低く、凶暴な子はほとんど見たことがありません。
垂れ耳で、可愛らしい風貌も魅力です。性格からみても風貌からみても、愛玩犬そのもの、といったところでしょうか。
おとなしい、というよりは元気で活発な子が多く、お子さんが居る家庭でも飼いやすい犬種です。
好奇心旺盛でお散歩も大好きです。こまめに連れ出して遊んであげましょう。
注意点
こまめなお手入れが必要です。毛が長く、毛質も絹のように柔らかいので毛玉ができやすいといえます。毛玉ができると皮膚病にかかりやすくなります。
特に耳や、足周り、お尻周りが汚れやすいです。垂れ耳はそもそも通気性が良くないので外耳炎になりやすく、注意が必要です。足周りの毛は伸びすぎると、フローリングで滑ったりして怪我につながるおそれがあります。また不衛生です。
また、キャバリアは10歳を過ぎると心臓病のリスクが他の犬種より高いのが特徴です。遺伝的な原因が主ですが、普段から人の食べ物を与えない、など塩分の高い食事は避け、生活習慣に気を配りましょう。
若いうちから健康診断することでリスクを減らすことは十分に可能です。
3.トイ・プードル
出典:http://www.pet-note.com/Poodle.html
大きさ
体長:~28cm
体重:~3kg
性格・魅力
賢く、活発で自立心の高い犬種です。賢さで言えばボーダーコリーに次ぐ2番目に頭が良いと言われています。賢いのでしつけもしやすいです。
何と言っても生きたぬいぐるみのような見た目、愛らしさが魅力です。
カットの種類によって表情や印象がまるで変わってしまうので、いろいろなスタイルが楽しめます。抜け毛も少ないです。
運動能力が高く、ドッグスポーツも楽しめます。元々水中作業犬なので泳ぎが得意な子も多いです。
性格については毛色によって変わってきます。…と言われていますが、私は体型による性格の違いの方が大きいと思います。
・ハイオンタイプ(足長胴短)…神経質な子が多いですが、一度心を許してくれると良いパートナーになります。
・ドワーフタイプ(短足胴長)…陽気で優しい性格の子が多く、お年寄りのいる家庭でも安心して飼うことができます。最近人気が高まってきています。
・スクエアタイプ(胴と足の長さが同じ)・・・上記二つの中間的気質です。スタンダードな体型です。
注意点
こまめな手入れが必要です。手入れの頻度は毛の長さによりますが、1ヶ月に1度を目安にトリミングに出しましょう。
ただ見た目の可愛さだけで飼い、毛の長さと手入れの頻度の関係性も考えずにろくに手入れせず、悲惨な状態になったプードルを何頭も見てきました。そのほとんどの飼い主さんは自身の犬が汚い、毛がもつれて毛玉になっている、皮膚病になっている、ということに全く気づいていない、またその自覚がありません。手入れができないならばこの犬種は飼うべきではありません。(プードルに限りませんが)
乱繁殖の影響で、依存心の高い子もいます。膝がはずれやすく、中には手術を必要とする子もいます。
最近はなぜか小さければ小さいほど良いみたいな風潮がありますが、骨も血管も細く、骨折などの怪我が多いです。病気になって点滴を打とうとしても血管が細すぎて入らない、という話も聞きますので、安易に見た目だけで小さい子が良い!と思わないようにしましょう。飼うのであればそれなりのケアが必要になります。
4.マルチーズ
出典:http://plaza.rakuten.co.jp/petcompass/diary/201201060001/
大きさ
体長:25cm前後
体重:1.5~3kg
固体によって大きな差がある犬種です。
性格・魅力
陽気で活発な子もいれば、おとなしく優しい子もいます。運動量も多くなくても構いません。ですがストレスが溜まらない様、気分転換に散歩に行きましょう。
顔は子犬のようにいつまでも可愛いところがとても人気です。
抜け毛も少なく、真っ白で絹のように美しい被毛が特徴です。
また、カットスタイルもさまざまで、いろいろなスタイルが楽しめます。被毛の手入れが楽しい方におすすめです。
注意点
マルチーズもプードル同様、こまめな手入れが必要です。1ヶ月に1度を目安にトリミングに出しましょう。
長い長い被毛のマルチーズを写真で見たことあるかもしれませんが、家庭で飼う子に関してはあれは諦めた方が無難です。あの長く綺麗な被毛になるまで、そして保つには並々ならぬ努力が必要です。
垂れ耳なので、外耳炎になっていないかなど気を配りましょう。
あと皮膚がとてもデリケートです。被毛も少なく、ブラッシングのしすぎで傷になったりもするので気をつけましょう。
室外で飼うことに向いていないので、室内で飼いましょう。
5.譲ってもらう
すみません。犬種の紹介ではもはやなくなっています。
どうしても家庭の事情で飼えなくなった、迷い犬として保護されたものの飼い主が現れず行き場を失った、などの犬たちを譲ってもらうのです。
「飼いやすい」という点を考えれば、すでに人に飼育された経験がある子はトレーニング、しつけをされている、ということが多く、飼いやすいのではないでしょうか?
犬たちは次の飼い主が見つからなければ殺処分です。
保健所に行くとそのような犬たちが実はたくさんいます。ですが中には心を閉ざしてしまい、初心者の方では飼うのが難しい子もいるので、保健所の職員さんと相談することをおすすめします。
いかがですか?
私は犬の美容だけでなく、犬のトレーニングに関わったり、飼育放棄された犬たちのお世話をしてきたりもしました。
自身も犬を飼い、大変な思いもたくさんしてきました。
犬を飼うにはお金や環境の良さが必要なのはもちろんですが、なにより覚悟が大切です。軽々しく飼うものではありません。
ですが犬を飼ったことに後悔の念はひとつもありません。犬のいる生活は素晴らしいものです。
みなさんも素敵なパートナーに出会えますように。
この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます
ギガちゃんの声:生駒里奈と犬種:ポメラニアンの黒い共通点とは