信じられないような事件が起きてしまいました。
神奈川県相模原市の障害者施設で19人が死亡、20人以上がけがをするという一瞬テロかと見紛うほどの被害者の数。その数40人以上です。
逮捕された26歳の元職員であるという男、植松聖(うえまつさとし)容疑者。
その犯人像について迫りました。
事件
神奈川県相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月26日午前1時半頃、刃物を持った男が侵入しました。
入居者らに刃物で襲い掛かり、現在分かっているうちでは19人が死亡、20人以上のケガ人とのことです。
消防によると、男性が9人、女性が10人亡くなりました。
全員意識を取り戻したものの、予断を許さない方も数人居られるとのこと。首を刺されており、かなり深い傷だと伝えられています。
事件の状況が明らかになってきました。
侵入した際、東の居住棟1階の窓ガラスをハンマーで割って入り裏口から侵入。
止めに入った職員を縛ったり、女性職員を鈍器で殴って鍵を奪ったとのこと。
午前3時すぎに「私がやりました」と男が津久井警察署に出頭。出頭時は持っていたバッグに血の付いた刃物を所持。黒のTシャツにズボン姿だったとのことです。
警察は男を殺人未遂と建造物侵入容疑で緊急逮捕しました。
殺人の容疑を認めたため、今後は容疑を殺人に切り替えて捜査されます。
男は元職員だと話しています。
1938年(昭和13年)に起きた津山三十人殺しと言われる「津山事件」を連想させる事件となりました。
日本のみならず、海外でも報道されています。
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動機
なぜこんな事件を起こしてしまったのでしょうか。
元職員、であることから「怨恨」「報復」の可能性も出てきました。
在職中は、重度の障害者を殺すと発言したこともあり、警察にも報告されていました。
その後警察署員と面談した際、「重度障害者の大量殺人は、日本国の指示があればいつでも実行する」と発言しており、その際受診した医療機関からそう病と診断されていました。
その後すぐ緊急入院措置となり、その日付で退職処分になりました。
続報によると「施設を辞めさせられ、恨んでいた」と話しているとのことです。
「障害者なんていなくなればいい」「 やつをやった 」という趣旨の供述をしていることから、犯人の心の闇が垣間見えます。
犯行が入居者が寝静まる深夜ということもあり、計画的に犯行に及んだのではないでしょうか。
施設には知的障害者、身体障害者の方が入居されていました。
【相模原殺人】植松聖容疑者の生い立ち、壊れた性格、人格―整形も
※詳しく分かり次第追記します。
犯人
犯人は出頭してきた26歳の男、植松聖容疑者です。
現在は無職だったようです。
事件のあった施設では、2012年冬から非常勤職員として、2013年~2016年2月まで常勤職員として働いていたとの情報です。
事件後の目撃者によると金髪で痩せ型であったとのことです。
現場となった施設の近くの一軒家に1人で暮らしていました。
ご近所とのトラブルもなく、好青年であったといいます。
こんな話も
植松容疑者は今年2月14日に東京・千代田区永田町の衆議院議長公邸に、ある手紙を持って訪れました。
しかし、受付でその手紙は受け取ってもらえず、翌日の15日に再び公邸を訪れ、手紙を渡したとのこと。
その手紙はA4サイズのレポート用紙数枚に手書きで
「私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活および社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です」
「障害者を安楽死させる法案を出せ」
などと書かれていたとのことです。
ある一種の間違った、身勝手な正義感を持っていたのだと考えられます。
退職処分となったあと、再診察を受けた際には「大麻精神病」「妄想性障害」と診断され、改めて措置入院となっています。
その後は診察の結果、措置入院の必要が無くなったとのことで、退院していました。
色々と明らかになっていく中、この事件は防げたのではないか、と議論されそうです。
犯人のTwitterアカウントと見られるものも発見されました。twitter
犯行直後に自撮り写真がアップさらており、狂気すら感じます。
※詳しく分かり次第追記します。
亡くなられた方々のことを思うと本当に残念でなりません。心よりお悔やみ申し上げます。