最近大人気の動物ぽんぽん。
このぽんぽんを作ることがトリミングの練習になる、と聞いたら信じますか?
一見関係ないような二つの事柄ですが、作業していて思ったのです。
まだ勉強を始めたばかりの初心者トリマーさんにとってみると、これがとても良いトリミングの練習になるのではないか?、と。
その3つの理由をまとめました。
「まる」を作る練習になる
トリミング後のワンちゃんを綺麗に見せるためには毛の輪郭である「アウトライン」がとても重要になります。
これがガタガタだとカットもガタガタに見えてとても下手にみえてしまいます。
ピシッと揃っているととても美しく見えます。
そのためにはまずドライングの上達から頑張らなければならないのですが、その後のシザーリングも重要です。
ぽんぽんを作ることで、球体を作る練習になります。
「まる」が上手くなると、カットも可愛く仕上げることができます。
これは無理に動物ぽんぽんにこだわらず、普通のぽんぽんを作るだけで練習になります。
ぽんぽんメーカー要らずで作れますが、あまりおすすめしません。毛の密度が低いからです。
毛の密度が高いほうがリアリティが高いので、ぽんぽんメーカーの使用をおすすめします。
65mm~85mmくらいの、大きめのほうが良いです。
毛糸は並太のアクリル毛糸を選べば良いと思います。
巻く回数は多いほうがいいですが、大体150回から200回くらい巻くと密度が高いものができます。巻きすぎるとぽんぽんメーカーが壊れる原因になりますので、取り扱い説明書をよく読んで使ってくださいね。
同時に二本で巻くなら巻く回数はその半分になります。
例えば動物ぽんぽん「メンフクロウ」を作るなら、上の画像が巻き終わりになります。
アウトラインを意識し、丸く整えると上の画像のようになります。
ぽんぽんで作ると良いことは、色んな角度から自由に見れることです。
実際生きている相手で練習するときに気をつけることといえば、長い時間拘束しないようにすることや、無理に体勢を変えないようにする、ことなど、負担をかけないことです。
その点ぽんぽんではそのあたりを全く気にせず、自分の気が済むまで練習ができます。
毛の流れを考えながら、飛び出た毛を切り、どの角度から見ても球体にすることを目標にして、頑張ってみてください。
その時、ハサミの角度などを気をつけて、本物のワンちゃんを相手しているつもりで切ってみてください。
ハサミはよく切れる、小さな手芸用をおすすめします。またはあまり使わなくなったトリミング用のハサミでも良いです。ただこの場合、毛糸は硬いので刃が欠ける恐れがあるので気をつけてください。
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凹凸をつける、立体を作る練習になる
「まる」ができたら次は凹凸です。
これは動物ぽんぽん「くま」がおすすめです。
85mmでつくってます。
ちょっと小さいトイプードルくらいの頭の大きさくらいです。
横顔ですが、テディベアカットに心なしか似てると思いませんか?
元はクマのぬいぐるみが顔のベースになったカットスタイルですので、似てるのは当たり前なのです。
目の位置や顔の中心を考えながら切ると、とても自分自身にとって良い勉強になります。
まち針で目の位置や鼻の位置、頭のてっぺんの位置をマーキングするとやりやすくなります。
顔のサイドや頭の丸み、目周りをカットするときは、実際にトイプードルを切っているつもりで切ってみましょう。
最後
最後の良い理由は
材料が安価で、練習後は可愛い動物ができる
ということです。
自身で犬を飼い、その子で練習するのもありですが、毎日できるものでも無いですし、切る人形(犬形?)もありますが高価です。
道具がそろえば材料自体は100均で揃うものばかりなので、お財布にも優しいです。
ぽんぽんを作ることでものづくり精神も学べてまさに一石二鳥以上です。
神経を集中させて、人、そしてわんちゃんにも喜んでもらえるものを作る、ということはある種ものづくりでもあります。
ぜひ、トリマーの卵さんも、プロのトリマーさんも、挑戦してみてください!
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