旅行に行く時や、どうしても長時間、長期間家を空けなくてはならなくなったときなど、ペットを一緒に連れて行けないときはペットホテルを利用しようと考えますよね。
でもペットホテルに愛犬を預けるのが不安と思う方もたくさんいらっしゃると思います。
そんな方へ、預ける前や預ける時、そして家に帰ってきたその後の注意点についてまとめました。ここでは【犬】に的を絞っています。
※実際ペットホテルのある施設で働いた経験がありますので、スタッフ目線で記述している部分もあります。
Contents
預ける前に
預ける前に確認しましょう。
1.愛犬の年齢・健康状態
わんちゃんは健康ですか?年齢はいきすぎていませんか?若すぎませんか?
健康診断を受け、持病の有無を確認しておきましょう。
あと、ワクチンを打って様々な病気の予防を済ませておきましょう。
まだワクチン接種の終わっていない子犬や、1年以内に狂犬病、混合ワクチンの接種を終わらせていない成犬は預けられないところがほとんどです。
持病があったり、高齢のわんちゃんは若く健康なわんちゃんに比べ、預けられることによって体調が悪化しやすい傾向があります。
安易に預けることはせず、獣医さんと相談することをおすすめします。
ノミ、ダニの予防も忘れてはいけません。
2.しつけはできていますか?
人慣れしていますか?噛み癖など攻撃性はありませんか?トイレトレーニングはできていますか?
スタッフが愛犬に触ることができない、となると断られることもあります。(お世話できませんからね;)
あとはクレートに入ってもその中でマーキングをする、個室でもどこでもマーキングをする、となると断られることもあります。
いくら衛生面に気をつけている施設でも、いつでもどこでも排泄されると限界があります。
施設の方とよく相談してから預けましょう。
3.預けようと思う施設を見学
一度どんなところか実際に見てみましょう。
まずは行政への登録が済んでいる事業所であることを確認してください。
施設へ見学に行った際は動物取扱業の保管、そしてその登録番号が書いてある動物取扱業証があることを確認してください。この登録がされていないと違法ですので、ちゃんとした事業所かどうかを見極めるときの一つの指標となります。
わんちゃんはまだ一緒に行く必要はないです。まずは飼い主さんだけで行きます。
その方が集中してそこで働くスタッフの人柄や対応、施設の環境(衛生面、空調設備)などを直接見る、聞くなどできます。
わからないことなどもそのときに聞いておけば、不安も少し解消されるでしょう。
くれぐれもアポ無しで行かないようにしてくださいね。
スタッフはすでに預かっているわんちゃんのお世話など、対応に追われていることも多々あります。
電話などで一度問い合わせてみましょう。
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実際に短時間預けてみる
実際訪ねてみて良いところだな、と思ったら実際に預けてみましょう。
わんちゃんの性格など気をつけることは紙に書いてスタッフさんに渡しておくと安心です。
いきなり一泊させるのではなく、まずは数時間だけ預けてみましょう。(一時預かり)
預ける時は自身がいつでも対応できるように、仕事など予定の無いお休みの日に預けましょう。
もし預かってもらっている最中に体調を崩したりなど何かあったときに、すぐ動ける体制にしておきましょう。
初めて預ける時は特に何があるかわかりません。中にはパニックになり、とてもじゃないですがこれ以上預かることができず、すぐにお迎えに来てもらう必要があることがあります。
預ける際は食べなれたフードやおやつを持って行き、スタッフさんからあげてもらうようにしましょう。そうすることでスタッフさんとも仲良くなれます。朝ごはんは少なめにしておくなどして、お腹を空かせた状態で行くのが良いです。お腹がいっぱいだと食べるものも食べません。
わんちゃんは落ち着いている、冷静なときしか食べ物を口にしません。緊張しているとご飯を食べません。
預けたときにご飯を食べなかった、ということは実際よくあります。そうならないためにも、何度か訪れて慣らしてあげることも大切です。
あともう一つ、大切なことがあります。
それは預けている期間中に排泄できるか、ということです。
環境が変わることによるストレスなどで排泄できなくなることがあります。こうなるとかなり深刻です。
膀胱炎などの病気になる恐れがあります。預ける期間が長期間になればなるほど危険です。使い慣れたトイレシーツやトイレトレーを持って行けるところなら持って行き、そこでできるかみてもらいましょう。散歩に行ってもどこへ行ってもできない、となると、預かることが困難になります。
何度か預かり練習をすることで、排泄できるようになることもあります。
なかなか難しいかもしれませんが、慣れるまで練習して預かってもらうのが理想です。
どうしても預かりに向いていないな、と判断したときは、ペットシッターさんに直接家に来てもらいお世話してもらう、などの方法に切り替えることを考えなければなりません。
預かってもらった後の様子をみる
ペットホテルから帰った後の体調にも十分注意しましょう。
施設にいた時には変わった様子がなくても、帰ってから体調を崩すわんちゃんはたくさんいます。
帰ったあとにひどい下痢、血便、血尿、嘔吐・・・などです。
よくホテルを利用した後に、「体調がおかしいんですけど何かありましたか?」という問い合わせがあります。
後で心配になり電話するよりは、お迎えに行った際に、どんな様子だったかをよく聞いておきましょう。
- ご飯は食べたか
- 下痢はしていないか
- ずっと鳴いたりしていなかったか
- 逃げようとしていなかったか
などです。
ずっと鳴いていて声が枯れたり、逃げようとして鼻をこすって傷になっていたり、ストレスで爪を噛んでいたりします。
後々のトラブルにならないためにも確認はしておきましょう。聞かなくてもスタッフさんは伝えてくれることがほとんどですが、一応自分が納得する形で家に帰る方が安心です。
その他注意点
- 預ける時は、愛犬や飼い主さんのにおいのついたタオルや敷物(汚れてもいいもの)を持参すると良いです。(わんちゃんが少しでも安心できるように)
- 食べなれたフードを持参するときは、一回分ずつ小分けにしておくと安心です。量のあげ間違いがなくなります。
- 1日のフードの回数や、投薬している薬があれば紙に書いて渡しておきます。
- 投薬する必要がある場合、飲まないことも考えなければなりません。(どうしても何も食べない場合など)その場合は動物病院併設のホテルを利用することを考えましょう。
- 連絡先は自分や家族だけでなく、親戚や友人に許可をとって連絡先をペットホテル施設に伝えておきましょう。自分が滞在する宿泊先の連絡先も伝えておくと安心です。(旅先では何があるか分からないので)施設側からそこまでの連絡先を聞くことはまずありません。
- あとはペットホテル側からの注意事項はよく確認しておきましょう。
- 預ける際は時間に余裕を持って預けましょう。カルテの記入などの時間が必要です。(15分程度)
わんちゃんには常日頃から、お留守番など飼い主さんから離れても不安にならないよう訓練させておくことが大切です。
ほとんどのトラブルが「飼い主さんから離れることからくる不安」が原因です。
あとは施設側に不備がないかどうか、確かめておきましょう。
飼い主さんにとっても、愛犬にとっても、不安要素を少しでも無くしてからホテルを利用したいところです。
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