amazarashiとは、青森県青森市在住の秋田ひろむさんを中心としたロックバンドです。顔だけでなく、その実体もベールに包まれた謎多きバンドです。
そんなamazarashiが2012年11月30日、渋谷公会堂にて行なった、たった一回きりのライブ「0.7」。
amazarashi初のライブDVD発売直後のライブでした。
このライブの感想・レポート、この日の会場の雰囲気、セトリなどまとめました。
※ちなみにamazarashiのライブは紗幕に映像をバンドの演奏に合わせて投影し、その紗幕のすぐ向こう側にメンバーがいます。なので顔は見えない仕組みです。
セトリ
- 冬が来る前に
- 初雪
- ワンルーム叙事詩
- 奇跡
- 空っぽの空に潰される
- カラス
- さくら
- ピアノ泥棒
- つじつま合わせに生まれた僕等
- ラブソング
- 夏を待っていました
- ハルルソラ
- 美しき思い出
- 真っ白な世界
- クリスマス
- 終わりで始まり(Acoustic)
間髪入れずの、怒涛の15曲。クリスマスを歌い終えた後、たった一言のMC。
「ありがとうございます。あの……amazarashiもこの先、どうなるかわかんないですけど、いけるところまでいってみようと思います。……今日はありがとうございました」
この様にライブ終演後はセットリストが会場にて張り出され、人がごった返しています…。
感想・レポート
このライブがamazarashiにとって10度目のライブでした。
amazarashiのマークである通称「Aマーク」の数が今までのライブの数です。
なのでこれは10個あるので10回目、ということがわかります。
ちなみにこの缶バッジ(缶バッチ)はライブに行く度、そのライブオリジナルのバッジがもらえます。嬉しいですね。
と、缶バッチはさておき、ライブの感想です。amazarashiのライブはホールの場合、着席での観賞です。
一曲目は「冬が来る前に」というこの時期らしいポエトリーリーディングから始まりました。
そして「初雪」「ワンルーム叙事詩」と続いていくのですが、この「ワンルーム叙事詩」のときくらいからイヤモニが不調だったのか、ボーカルが半音ずれた状態に…。
正直ずーーーっとステージの上のメンバーが心配で心配でたまりませんでした。
当方二階席だったためステージの奥はほとんど見えなかったのですが、ときおり秋田さんが音響さん?にジェスチャーする場面が見受けられました。
後から知ったのですが、どうやらこの渋谷公会堂、音響調節が難しいそうで、いつも本番はいつも以上の緊張だそうです。特にamazarashiは映像と演奏を一致させないといけないのでなおさら難しいのでしょう。詳しくはわかりませんが…。
しかし、映像と演奏を駆使して魅せる演出はとても素晴らしく、初めの一音目からamazarashiの世界へと引き込まれていきました。
8曲目の「ピアノ泥棒」では、本物のグランドピアノをステージに吊り下げたり、14曲目の「真っ白な世界」では上から擬似「雪」がステージに降ってきて、とてもリアルな演出も見ることができました。
15曲目のクリスマスはこの時初めてライブで演奏されました。
その時の映像は雪だるまが登場し、amazarashiにしたらとても可愛らしい映像だったのを覚えています。
短いMCを終え、最後はなんと映像も無く弾き語りでの「終わりで始まり」でした。この曲がこの日のライブでは一番感動しました。(音程も一番あっていました)
正直、個人的な感想で申し訳ないのですが、ライブを見終わった時はなんだかしっくり来なかった、というか期待しすぎていたのか、不完全燃焼な気持ちでした。音響の不備がとても悔やまれるライブだったなあ、と思います。
と、同時にまた、「もう一度聞きに行きたい!」という強い気持ちも生まれ、行って全く損は無かったです。まだデビューして10回目のライブだし、これからもっと面白くなるだろうと信じて疑わない気持ちで一杯でした。
最後に
ほとんどメディア露出が無いバンドなだけに、YouTubeなどで映像と音源だけ聞いてとても好きになる方が多いのですが、ライブとなると全くどんなライブになるのか想像が付かず、不安に思ってライブに行くのをためらう方が居るのも事実です。
ですが、声を大にして言います。
必ずライブには行ったほうが良いです。
感動して泣く人も大多数です。音源とライブとでは感じるものが雲泥の差です。
ぜひ、生の「amazarashiの声」を聞いてください。
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