名古屋市中川区篠原橋通2丁目にある、うどんチェーン店「丸亀製麺 松葉公園店」で18人が食中毒症状を訴えたと発表しました。
食中毒の原因は期間限定メニューの「麦とろ牛ぶっかけうどん」を食べたことだと言われています。
痛みやすいあの食材、もしくは数年前に問題となった衛生面にも原因があるのかもしれません。
原因は何なのか
6月14日の夜に食事をした8~84歳の男女計18人が下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴え、内1人が入院されました。
いずれも現在は快方に向かっているということですが、一刻も早い快復を祈るばかりです。
「麦とろ牛ぶっかけうどん」というメニューに限定されているので、考えられる原因は「牛肉」と「山芋」にありそうです。
特にこの梅雨の時期は細菌が繁殖しやすく、細菌による食中毒に注意が必要です。
1.牛肉の加熱が甘かった
生肉には食中毒の原因となる細菌が潜んでいることがあります。「腸管出血性大腸菌(O157、O111など)」や「カンピロバクター」が有名です。
生肉に触れた手やまな板などからも感染します。
十分な加熱調理と徹底した手洗いにより防げますが、不十分であると食中毒の危険性がぐっと上がります。
菌の潜伏期間が1~7日と長めなのが特徴です。
今回の食中毒は夜に食事し、その日のうちに症状が出ているので牛肉が原因とは考えづらいです。
2.山芋(とろろ)が痛んでいた
とろろは加熱調理されない生の状態で出されます。
夜に出されたものだというだけあって、かなり時間が経過して傷んでいた可能性があります。
とろろの保存方法に問題があったのかもしれません。
また、山芋は仮性アレルゲンを含んでいます。仮性アレルギーについてはこちら→たけのこにアレルギー?喉がイガイガする原因とはーアク抜きの大切さ
これが原因で嘔吐、下痢の症状が出ることがあります。
ただ、これが原因とは考えにくいです。山芋にアレルギーがあると知らずに食べたとしても、一度に複数の人数、同じタイミングで同じお店で、しかも一箇所の店舗だけでアレルギー反応が起きるなんて偶然すぎます。
衛生面に問題があった、と考える方が自然です。
過去の問題も掘り返される
丸亀製麺が起こした問題は今回だけではありませんでした。
ざるカビ問題とも言われている3年前の騒動。
静岡県の店舗で注文したざるうどんを食べたあと、このうどんに使われていたざるをひっくり返すとカビだらけであった、という問題。
この問題を受け、会社側が正式に謝罪。世間では丸亀製麺の衛生管理に不信感を抱くことにもなりました。
再発防止策として、ざるをプラスチック製に替えるなどの措置がとられました。
過去にこのようなことがあったために、今回も衛生管理に問題があったのだ、と思わざるを得ません。
麦とろ牛ぶっかけうどんは調理工程見直しのため販売中止、食中毒のあった店舗は営業停止処分となっています。
再発防止にどのような策がとられるのか、注目したいと思います。