たけのこを食べると、喉がイガイガしたり、かゆくなったりした経験はありませんか?
もしかしたらそれはアレルギーかもしれません。
イガイガする原因、そこから見えたアク抜きの大切さなどをまとめました。
Contents
たけのこアレルギー
たけのこには直接アレルギーの元となる物質は含まれていません。
通常のアレルギーというのは食物を構成しているたんぱく質が原因となり、消化吸収されたあと、ある特定の物質に対して過剰に反応してしまうことを言います。
たけのこにはそういったアレルゲンは含まれておらず、化学物質成分である「アセチルコリン」が含まれています。
これを仮性アレルゲンといいます。
仮性アレルゲンによって引き起こされるアレルギー症状は、消化器官から吸収される前に直接組織に作用してアレルギーに似た症状を引き起こします。
直接組織に作用することから、喉がイガイガしたり、ひどい場合には痛みを感じる、ということが起こってきます。
多くの場合症状は一過性で、たけのこを食べた後1~2時間程度で症状は軽減していきます。
そして他にもこのアセチルコリンは、副交感神経を刺激します。副交感神経→参考:四月病の症状からみる対策・対処法4つとは‐大学生は必見
そのため、
- 自律神経失調症が引き起こされる
- 血管を拡張させることからかゆみがでる
- 胃腸管に作用することによる下痢・嘔吐
- 気管支喘息
- 心拍数の低下
- 血圧の降下
などの症状が出ます。
これらの仮性アレルゲンによるアレルギー症状をたけのこアレルギーといいます。
ちなみにアセチルコリンを含む食物は他に、トマト、ナス、ピーナッツ(落花生)、ソバ、ヤマイモ、サトイモなどがあります。
これらを食べたときにも症状がでるのであれば、たけのこアレルギーである可能性は高そうです。
喉のイガイガを軽減するには
喉のイガイガの原因はたけのこアレルギーだけではありません。
よく聞くたけのこの「アク」や「エグみ」。これらもイガイガの原因です。
このイガイガを軽減するには「アク抜き」が大切となります。
このアクやエグみは収穫して時間が経てば経つほど増えていきます。収穫して1日経つとエグみは2~3倍になると言われています。
この「アク」や「エグみ」の原因物質は主にシュウ酸とホモゲンチジン酸といわれるものです。
これらはアルカリ性の水(コメのとぎ汁や重曹)で除くことができます。
他にも大根でアク抜きをする、という方法があります。
また、前述した仮性アレルギーも、十分に過熱調理することにより反応や症状が軽くなる場合があります。
しかし、疲れやストレスが溜まっている時や、睡眠不足、風邪をひいている時など、体調のすぐれないときアレルギー症状が出やすかったり、ひどくなる可能性が高いので注意が必要です。
なのでアレルギー症状が出やすい人はまず第一に生では食べないことが大切です。
そしてアク抜きや過熱調理などの下処理をきちんとする、体調がすぐれないときは食べない、ということが大切です。
いかがですか?
アレルギー症状がひどい場合やなかなか治まらない場合はすぐに病院へ行くようにしてくださいね。
きちんとアク抜きなどの下処理をして食べれば、高血圧予防や便秘改善、アスパラギン酸による疲労回復の効果もある優れもの食材なので、美味しく安全にいただきたいですね。
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