2016年2月21日、amazarashiのツアー「世界分岐二〇一六」の大阪公演に行ってきました。
挙手議論勃発した公演です。
ネタバレとなりますので、ご覧になる際はご注意ください。
Contents
セトリ
- コンビニ傘
- タクシードライバー
- 季節は次々死んでいく
- ワンルーム叙事詩
- 性善説
- 名前
- 雨男
- 夏を待っていました
- ラブソング
- スピードと摩擦
- エンディングテーマ
- しらふ
- 美しき思い出
- 収束
- 多数決
- スターライト
アンコールなしの怒涛の1時間半でした。
感想・流れ・雰囲気
今回は最前列でした。スクリーンはほとんど見ておりません。
1曲目はコンビニ傘という静かなポエトリーリーディング。曲の後半で鳥肌もののバンド紹介。
ツアー名、会場名と「青森から来ました、amazarashiです!!」の言葉で泣いた方もいるほどでした。歓声も大きいライブハウスなので一際大きかったです。
2曲目は新アルバムから。まだこの地点ではアルバムは発売前なので知らない曲だったのですが、アップテンポの疾走感のある楽曲でした。メンバーもノリノリで楽しそうでした。
勢いは止まらず季節は次々死んでいく、へ。秋田さんの叫びが胸に突き刺さるように心に響きます。序盤からぐっときました。
初期の楽曲であるワンルーム叙事詩。最後はいつも原曲とは違うアレンジで、そこが好きだったりします。この曲は会場によってスクリーンの映像の映し方が違い、ここでは奥のスクリーンと手前のスクリーンの二枚に投影していたので立体感がありました。
次は個人的にライブで聞くのがとても好きな楽曲、性善説。イントロの地点で感動。この楽曲はアコギをかき鳴らす秋田さんがとても印象的です。間奏でノリノリになった秋田さんにちょっとしたハプニングがありましたがこれもライブならでは。その後でも秋田さんは堂々としていました。
「名前」「雨男」と静かな楽曲が続きます。ただどちらもメッセージ性の強い楽曲なので涙なしでは聞けません。
「雨男」の前口上もとても素敵です。
雨が止んだかのように「夏を待っていました」が始まり、そこからは「ラブソング」「スピードと摩擦」とロック調の格好良い楽曲が続きます。
とここで一気にクールダウン。「エンディングテーマ」のイントロが流れ出します。
新しいアルバム内の新曲です。映画の後のエンドロールのように、秋田さんがお世話になったのであろうたくさんの方のお名前がずらーっと流れていきました。
最後の「今までありがとう」がとても心に響きます。号泣です。豊川さんのピアノもとても優しい音でした。
次はポエトリーリーディングなのですが、これもまた新しいアルバムから。しらふ。秋田さんが珍しくギターを持たず、身一つで訴えかけるその言葉のひとつひとつはとても重たいものでした。心に響く、というよりは「刺さる」感覚でした。一文字も聞き漏らすまいと集中しました。途中で豊川さんのピアノが入るあたりからもう全身の鳥肌がとまりませんでした。
新しい試みであるこのポエトリーリーディング。amazarashiにしかできない、とても素晴らしいものでした。
その流れを残したまま「美しき思い出」へ。この楽曲も最後が原曲と違うのですが、そこのある部分でバンドの一体感を感じます。
CDでは味わえない、ライブならではです。
この後、MCでした。
「ここに立っている、ということは一つの結果であり、選択でもある。毎日がその『選択』と『結果』の繰り返しです。その中で後悔しない選択をして生きていきたい」
「新しいアルバムも後悔のないものなので、よろしくお願いします」
といった趣旨のMCでした。
ラスト3曲は本当にあっという間でした。「収束」からの「多数決」は本当に格好良かったです。多数決では昨日の広島公演よりもハンズアップがありました。
曲の後半になるにつれ増えていく手は、スクリーンに映る影でよくわかりました。その際に笑顔だった出羽さん。否定派の人にもぜひ伝えておきたいことです。メンバーは反応があることで不快には思っていません。だからと言って全員に強要しているわけではありません。
人それぞれにライブの楽しみ方はあります。挙手することに不快に思う方もいれば棒立ちを不快に思う方もいます。
ですがそこで争うのはナンセンスです。しかも「多数決」と言う楽曲をきっかけに争うのは何とも皮肉です。
ライブは自分ひとりのものではないですよね。お互いがお互いを認め合う思いやりが必要だと感じました。
ラストはスターライトでした。この曲は名曲です。周りがぱぁっと明るくなる、メンバーも観客も笑顔になる、そんな素敵な空間、良いラストでした。
あとがき
最後にかかるエンドロール的立場の楽曲は「百年経ったら」でした。この大阪公演から変更になったようで、初めて聞く楽曲に皆聞きいっていました。
今回のライブもとても良かったです。
ちょっとしたハプニングや議論が巻き起こった公演でした。ですが、変わっていくのはいつも風景、だけではダメな時もあります。
良い方向へ変わっていくのは良いことです。変化を受け入れるのもひとつの「選択」です。どのような選択をするかは個人の自由です。
amazarashiを知ったなら、ぜひ今の生のamazarashiを体感するべきです。
もしライブを行くことに戸惑っていらっしゃる方がいるのなら、それはもったいないですよ。
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