2016年2月3日は節分ですね。
大豆に恵方巻き、地方によってはいわしを食べたりそばを食べたりします。
そういった食べ物をなぜ節分に食べるのでしょうか?
由来を知って、節分をより一層意味のある素敵なものにしてみませんか?
節分とは
そもそも節分とは読んで字のごとく、「季節を分けるもの」です。
各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことを節分と呼び、元々は4回あったのですが、今は主に立春の前日を指します。中でも立春は「新しい一年の始まり」とされ、昔はこの立春の前日の節分は今で言う大晦日だったんですね。
新年を迎えるにあたって、季節の変わり目に生じるとされる邪気(鬼)を払い、新しい年を良い一年にしたい、という思いが昔からあるのですね。
その邪気を払う方法というのが豆まきであったり、いわしを食べることであったりするわけです。
では少し詳しくみていきます。
豆
豆まきの起源は平安時代にまでさかのぼります。
古いですね!それが現代までちゃんと続いているということは素晴らしいと思いませんか?
豆まきには鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあります。
ここで豆まきのルールについてです。
掛け声は主に「鬼は外!」「福は内!」です。地域によって違うところもあるようです。
そして必ず炒った大豆を使用してください。生の豆を使って拾い忘れたものから芽が出てしまうと縁起が悪いとされるため、であったり、「魔目(まめ)」を「射る(炒る)」となり「魔滅」となります。※市販のものは大抵炒ってあります。
大豆には穀霊という神霊が宿るとされており、神事の際には多く用いられてきました。お米よりも粒が大きく、穀霊で悪霊を祓うのには最適とされています。
地域によっては落花生や餅、菓子やみかんを撒くところもあります。これは「落花生は大豆より拾いやすく地面に落ちても実が汚れない」という合理性から生まれた独自の豆撒きです。
豆まきの後は、撒かれた豆を自分の年齢(数え年)の数だけ食べます。また、自分の年齢の数の1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないという習わしがあるところもあります。
恵方巻
恵方巻についてはこちらの記事でどうぞ。↓
節分2016年(平成28年)の恵方はここ!恵方巻きを食べる意味とは
いわし
西日本では節分にいわしを食べる「節分いわし」の習慣が広く残っています。
これはいわしを焼くと出る激しい煙と臭いで邪気を追い払うという魔よけの意味があります。
さらに柊鰯(ひいらぎいわし)と呼ばれる風習が、奈良県や福島県から関東地方にかけてみられます。
これは柊の小枝に焼いたいわしの頭をつけて、それを門口に挿したもので、柊の葉の棘が鬼の目を刺すので門口から鬼が入れず魔よけとなる、という意味があります。
飾っておく期間は
- 節分の日から2月の終わりまで
- 小正月(1月15日)から立春(2月4日)まで
- 小正月(1月15日)からひな祭りまで
- 節分の日一日だけ
- 翌年の節分まで一年中
- 猫が取っていくまで
と地域によりさまざまです。決まりはありません。お住まいの地域の方法を重んじてください。
次の日の立春に柊鰯から、おたふく(お多福)と椿に取り替えて立春飾りに代えるところもあります。これで「福が来た」ことを示します。
ぜひ節分にはいわしを食べて柊鰯を飾り、邪気を追い払いましょう!→節分にも♪イワシのピリ辛焼き
処分の仕方
- 神社で焚き上げてもらう
- 灰になるまで焼いて玄関前に盛る
- 玄関先に埋める
- 塩で清めた後に半紙に包んで捨てる
などです。4つ目が無難ですね。
そば
実は、江戸時代後期までは「年越しそば」と言えば、「節分に食べる蕎麦」を指していました。
昔は節分が大晦日でしたので、今でもその名残があるのだと考えられます。
今は「節分そば」と呼ばれ、スーパーなどでみられるようになりました。どうやら始まりは「そば業界」の売り上げ促進のために打ち出された企画のようです。
ですが、「節分そば」にも「年越しそば」にも言われるいろいろな謂れがあります。
○お金がたくさん集まる説(晦日蕎麦)
金箔を使う細工師は、飛び散った粉を回収するために、”そば粉”を用い て集めたそうです。そこから「月末(年末)は、お金がいっぱい出て行くので、晦日(大晦日)にそばを食べて、来月(来年)はお金がたくさん集まるように」 との思いから、”晦日(大晦日)にそばを食べる”という「晦日蕎麦」の習慣が生まれたとか。
○災難を断ち切る説
蕎麦は細いのですぐに切れます。そこで、「厄を断ち切るために、そばを食べて来年(来月)はいい年にしよう」との思いから、蕎麦を食べたという説。
○長生き説
そばは細長い食べ物。そこで、長寿を願って蕎麦を食べる習慣がうまれたという説。
○健康食品説
ソバは健康に良いという説が流行ったから年越しに蕎麦を食べたという説。
○ソバあやかり説
ソバという植物は、風で倒れてもすぐ起き上がるので、そのたくましさにあやかったから年越しに蕎麦を食べるようになったという説。
まとめ
大豆にいわしに恵方巻にそば。
すべて節分の食卓にならべるとなんとも豪華になりそうですね!
ご家族や友人たちと楽しく過ごす良いきっかけにもなりますね。
素敵な節分をお過ごしください^^
おまけ…節分で使える折り紙(鬼、豆入れ箱〔ます〕、柊鰯など)折り方まとめ
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